よりよく生きるためのACP ~地域で育てて、繋いでいきましょう~ in十和田市
2025.12.23 -[どせばいい?カード / お知らせ]

12月20日(土)十和田市地域交流センター とわふるにて、研修会が開催されました。
本研修は「つながるりんくナースの会」が主催となり、医療・福祉・介護に携わる多職種の参加者が集い、日々の実践を振り返りながら学びを深めることを目的に企画されたものです(^o^)
会場となった「とわふる」は、白を基調とした外観と開放的なガラス面が印象的で、誰もが気軽に立ち寄れる「地域にひらかれた場」であることを自然に感じさせてくれる、とても素敵な建物でした✨

まずは、岩手保健医療大学 臨床倫理研究センター長 教授 三浦靖彦先生による講演からスタート!
講演では、ACP(人生会議)を「書面を作ること」や「事前指示を残すこと」だけで完結させるのではなく、地域の中で育まれ、人と人との関係性の中で紡がれていく営みとして捉える視点の大切さが語られました。
制度や形式に目を向けがちな日常の実践を、あらためて立ち止まって見つめ直す時間……
参加者一人ひとりが、自身の関わり方や支援のあり方について静かに考える、そんな機会となりました。

後半は、『どせばいい?カード』の紹介に続き、実際に体験していただく時間となりました。
限られた時間だからこそ、「1人称(自分の思い)」と「2人称(大切な人への想い)」の両方に触れながら、参加者同士が語り合うプロセスを大切にしたい……
そんな思いから、今回は通常50枚で構成されているカードを、あらかじめ32枚に絞ってゲームを行いました(^o^)
カードの枚数を絞ったことで、一つひとつの問いにしっかり向き合う余白が生まれ、言葉を交わす時間そのものが、より豊かなものになっていったように感じます。


ゲームを終えたあとの振り返りでは、次のようなご感想が寄せられました。
【ご感想】
・カードがあることで、病状や治療から少し離れた話題にも自然に入ることができた
・「聞かなければならない」ではなく、「聞いてもいい」と思える雰囲気がありがたかった
・1人称と2人称の両方を考え、比べてみることで、価値観を深掘りできた
・多職種に伝える前段階として、看護師が担える役割の広さを再認識した
・日常の関わりの中で拾った言葉を、どのようにチームで共有していくかを考えるきっかけになった


1人称は「自分自身の価値観に気づく時間」、2人称は「大切な人の価値観に想いを巡らせる時間」――
今回の体験会では、1人称と2人称の両方に向き合うことで、価値観の“違い”や“重なり”に気づくことができたように感じます。
「自分の思いを見つめること」と「大切な人の想いを想像すること」を行き来することで、ACP(人生会議)は一人の中で完結するものではなく、人と人との関係性の中で育まれていく営みなのだと、改めて実感いたしました。

最後は、岩手医療保健大学 助教で、「もしバナマイスター」でもある太田ゆきの先生の進行で、もしバナゲームを実践!!
事前に『どせばいい?カード』を体験していたことで、1つひとつの問いや捉え方がより明確になり、ACP(人生会議)に対する理解やイメージをさらに深める時間になりました。
このような貴重な機会をつくってくださった、つながるりんくナースの会 実行委員の皆さまのご尽力に、心より感謝申し上げます。
記事執筆者:阿部 一樹(施設長)


